「10年間の成長見て」 上方落語家 桂恩狸(高松出身)が来社 5月、初の香川公演
香川県高松市出身の上方落語家、桂恩狸(おんり)(34)による初の古里公演「噺家(はなしか)十周年落語会」が、5月14日に同香川県高松市番町の県文化会館で開かれる。開幕前の2月中旬、桂が高松市中野町の四国新聞社を訪れ「10年間どれだけ真剣に落語と向き合ってきたかを地元の人々に伝えたい」とアピールした。
桂は千葉大法経学部卒業後、2012年5月に故5代目桂文枝門下の桂文福に入門し、大阪を拠点に落語会の活動を重ねてきた。昨年5月に大阪で10周年の記念公演をスタートし、その集大成として香川で公演する。
落語会では、宿に泊まった侍が、騒ぐ3人組を静かにさせるため一策を講じる「宿屋仇(かたき)」など三つの演目を披露する。桂は「宿屋仇は大学の落語研究会の引退公演の演目でもあり、思い入れがある。三味線のおはやしと共に楽しんでほしい」と意気込んでいる。
今秋には「桂福枝(ふくし)」への改名を予定しており、恩狸としては最初で最後の郷里での落語会となる。桂は「皆さんに成長を見せたい。今後は年に1回くらいのペースで香川で公演できれば」と力を込めた。
午後2時開演で、料金は当日3千円(予約2500円)。チケットは電話かメールで申し込む。問い合わせは桂恩狸事務局、電話090-3988-8245。
(四国新聞・2023/03/06掲載)