河津桜に春感じ 湊川沿い桃色に 東かがわ
早咲きの桜として知られる河津桜が、香川県東かがわ市白鳥の湊川沿いで見頃を迎えている。約300メートルにわたって一帯をピンク色に染めており、訪れた家族連れや写真愛好家らが、春の訪れを感じている。20日ごろまで楽しめる見込み。
花が見られるのは、国道11号から南に1キロほど入った湊川東岸。2003年に東かがわライオンズクラブ(LC)が設立40周年記念事業の一環として植栽したもので、現在は76本が立ち並んでいる。市を代表する花の名所の一つで、通称「湊川河津桜ロード」として知られている。
今年は例年より1週間ほど開花が遅れたが、ここ数日の気温の上昇で日を追うごとに木々はピンク色に。連日大勢の人が詰めかけ、桜並木を眺めながらゆっくりと歩いたり、スマートフォンで撮影したりし、思い思いに花をめでていた。
毎年訪れているという、同市中筋の篠塚美知子さん(75)は「いつも以上にピンク色が濃く、今年は特にきれい。『春が来た』と感じる。来て良かった」と声を弾ませた。
花が咲いている場所のすぐ近くに、地元の白鳥コミュニティ協議会が200台分の駐車場を用意している。16日までは仮設のトイレもある。
(四国新聞・2023/03/14掲載)