香川県小豆郡小豆島町安田の農園で、ミモザと河津桜がそろって見頃を迎え、観光客らが青空に映える黄色とピンクの花の競演を楽しんでいる。見頃は17日ごろまでという。



 オーストラリア原産のミモザは黄色く小さな花を無数に咲かせ、早咲きで知られる河津桜は濃いピンク色の花を付けるのが特徴。農園の担当者によると、今年は1月以降の冷え込みが厳しくどちらの花も開花は例年より10日程度遅かったが、3月以降で気温が上がり、一気に開き始めたという。
 農園はしょうゆなどを製造するタケサン(同町)の所有地。約1万3千平方メートルにミモザ23本、河津桜21本が植えられている。
 ミモザと河津桜が向かい合って並ぶ一角では、黄色とピンクの花枝が風に揺れて重なり合い、観光客らが「春らしさを感じる」と声を上げながら写真を撮るなどしていた。
 兵庫県高砂市から夫婦で訪れていたパート従業員の石田泉さん(50)は「色の取り合わせが抜群にきれいで心が安らぐ」と笑顔で話していた。
 農園は国道436号の橘トンネル西側約500メートル付近。午前9時から午後4時まで一般開放している。

(四国新聞・2023/03/14掲載)



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