こいのぼり、春の空舞う 12匹、菜の花と競演 小豆島・二十四の瞳映画村
香川県小豆郡小豆島町田浦の二十四の瞳映画村に、同町出身の作家壺井栄(1899~1967年)の代表小説「二十四の瞳」にちなんだ12匹のこいのぼりが掲げられている。黄色く染まった菜の花畑の上で、春風を受けて悠々と泳ぐ姿が訪れた観光客らの視線を引き付けている。5月14日まで。
こいのぼりの掲揚は「子どもたちがどんな環境にも耐え、立派に成長するように」との願いを込めて1990年から毎年、5月の端午の節句に向けて実施。小説に登場する「おなご先生」こと大石先生と受け持ちだった12人の子どもたちが触れ合う様子を表現した銅像「せんせ あそぼ」の近くの花畑に、男児5人、女児7人に見立てた、まごい5匹、ひごい7匹を飾り付けている。
周辺には約3万本の菜の花が植えられ、現在満開となっている。家族4人で訪れた茨城県つくば市の小学2年、座間椋太郎君(7)は「こいのぼりが泳ぐ姿は楽しそう。気持ちが弾む」とにっこり。父親の公夫さん(43)は「菜の花との色合いがマッチしていて最高」と話していた。
こいのぼりは、雨天や強風の日を除いて毎日掲揚する。菜の花の見頃は今月20日ごろまでの見通し。
(四国新聞・2023/04/13掲載)