香川の島々を訪れる滞在型観光を盛り上げようと、香川県は「島へ行こうキャンペーン」と銘打ち、旅行促進に力を入れる。島への旅行費用を割り引く「島滞在旅」事業のほか、今秋には観光の合間に草刈りや清掃活動を通して住民と交流する「島お手伝い旅」事業も企画。来月には建築家の安藤忠雄氏を招いたキックオフイベントを開催し、島観光の機運を盛り上げる。

 キャンペーンは、瀬戸内国際芸術祭をきっかけにアートで知名度が上がった瀬戸内の豊かな自然や多島美を広く発信し、観光客を呼び込んで活性化や観光振興につなげるのが狙い。
 島滞在旅は、県内の島々での観光を組み込んだ旅行商品について、1泊当たりの費用を最大20%(上限5千円)割り引く。事業に参加する旅行会社の商品が対象で、割引になる旅行の期間は7月1日~10月31日。予約は5月19日から受け付ける。対象の旅行商品は県の特設サイト「島へ行こうキャンペーン~島滞在旅~」に掲載予定。
 島お手伝い旅は、男木島(高松市)、広島・本島(丸亀市)、志々島・粟島(三豊市)、伊吹島(観音寺市)をそれぞれ訪れる4種類の日帰りツアーを県が企画する。島の名所やグルメを楽しみ、草刈りや清掃活動にも参加。住民とのふれ合いを通して、新たな魅力を体感してもらう。このほか、クルーザーで島々を巡る「島クルーズ旅」も企画する。
 キックオフイベントは5月19日午後2時から高松市サンポートのかがわ国際会議場で開催。安藤氏の基調講演のほか、池田知事と島への移住者らのパネルディスカッションも行う。定員300人で、参加には申し込みが必要。キックオフイベントの問い合わせは事務局〈080(6395)7128〉。

(四国新聞・2023/04/27掲載)


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