東かがわ市と飲料大手のダイドードリンコ(大阪市)は、香川県東かがわ市を舞台にしたボイスドラマ「パペットカルテット」のオリジナル自動販売機を市内に設置した。購入時に出演した声優の声が流れるもので、売り上げの一部は市観光協会に寄付され、地方創生や観光振興に活用される。


東かがわ市を舞台としたボイスドラマ「パペットカルテット」のオリジナル自販機=香川県東かがわ市西村、とらまる公園

東かがわ市を舞台としたボイスドラマ「パペットカルテット」のオリジナル自販機=香川県東かがわ市西村、とらまる公園


 パペットカルテットは、東かがわ市の盛り上げを目指す任意団体「市わくわく課」が、クリエーターの協力を得て昨年制作。地元の高校に通う女子高生4人が人形劇団を結成し、とらまるパペットランドのステージに立つため奮闘する青春ストーリーで、登場するキャラクターの声はプロの声優やアイドルが担当している。
 オリジナル自販機は2月に市や同社など5者で結んだ地方創生に向けた連携協定に基づく取り組みの第1弾として企画。このために描き下ろされたデフォルメキャラクターなどがラッピングされ、飲料購入時に女子高生4人の声を担当した声優の声が流れる。時間帯などにより声やせりふが変わり、1台当たり9種類搭載で2パターンある。
 7日に同市西村のとらまる公園で上村市長、同社の梶永貴裕中四国営業部長、キャラクターの声を担当した声優らが出席して初号機の除幕式を開催。
 主人公・布袋リカ役の秋野かほりさんは「いろんな声が聞けるので、さまざまな時間帯に購入していただければ」、芝谷ナオ役のアイドルグループ「STU48」の石田みなみさんは「売り上げが市の観光に割り当てられるのはうれしい。市をこれからも盛り上げていきたい」と話していた。
 序幕前には同公園で行われたイベントに合わせて、完成を記念したステージショーも開催。キャラクターの4人が歌う主題歌の披露に合わせて、地元の大川中2、3年生の5人組ユニット「candy♡coco」が元気いっぱいのダンスを披露した。別会場では声優の仕事を地元の小中高生に伝える講座もあった。
 オリジナル自販機は第1弾として、とらまる公園に3台、白鳥、引田両スポーツセンターに各2台の計7台を設置。以降も市内外の賛同・協力先に設置していく。

(四国新聞・2023/05/14掲載)


パペットカルテット


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