香川県三豊市高瀬町の高瀬川上流で、川面を舞うホタルと竹明かりなどを同時に楽しめる観賞イベント「蛍(ほたる)と灯(あか)りのコラボレーション」が始まった。産直施設「さぬきこだわり市」を会場に、ホタルが暗闇に描く黄緑色の光跡と、竹筒から漏れる優しい光が訪れた家族連れらを和ませている。4日まで。


優しい光を放つ竹明かりなどに見入る子どもたち=香川県三豊市高瀬町

優しい光を放つ竹明かりなどに見入る子どもたち=香川県三豊市高瀬町


 住民団体「まちづくり推進隊高瀬」が主催。穴を開けて模様を付けた竹筒の中に発光ダイオード(LED)をともす竹明かりは今回、同推進隊理事の岡原良二さん(66)が制作した。
 町内で切られた約100本の竹を材料として使用。大小さまざまな竹筒に30種類ほどのデザインを施して半年がかりで仕上げ、美しい裾野を引く富士山のように並べた。過去4年の企画は竹明かりのみだったが、新たにイルミネーションを加えたほか、ホタルが舞う様子をイメージした光を建物の壁に投影している。
 会場の脇を流れる高瀬川では、日がとっぷりと暮れた午後8時ごろ、多くのホタルが飛び交い、親子連れらが取り巻いて指さしながら眺める姿が見られた。同市豊中町から訪れた本山小2年の金丸怜央君(8)は、黄緑色の光が集まっているのを目にして「ホタルの王国があるよ」とうれしそうに話した。
 イベントは5月27日に始まったが、29日以降は雨の多い天気が予想されたことから竹明かりなどをいったん撤収している。3日に設営し、点灯を再開する予定。

(四国新聞・2023/06/03掲載)


まちづくり推進隊高瀬



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