「あじさいの宮」として知られる香川県観音寺市粟井町の粟井神社で、境内や裏山の斜面を覆うアジサイが見頃を迎えた。全体としては七分咲きといい、青や赤紫、白などの色鮮やかな花が梅雨の季節に彩りを与えている。新型コロナウイルスの影響で2020年以降、中止が続いていた「粟井あじさい祭り」(同実行委員会主催)が今年は4年ぶりに開かれる。10日から18日まで。


ひと雨ごとに色づきを増している粟井神社のアジサイ=観音寺市粟井町


 同神社にはセイヨウアジサイ、ガクアジサイなど約3千株のアジサイがあり、県内を代表する名所になっている。昨年に比べ1週間から10日ほど開花が早く、日当たりの良い東向きの斜面を中心にひと雨ごとに色づきを増している。
 あじさい祭りは、10日に神事を含む式典、10、11日に地元有志でつくる「刈田神楽社中」の神楽の奉納がある。18日には腹おどり、大野原龍王太鼓の演奏が披露される。19年まで行われていた粟井小の児童の鼓笛パレードなどは取りやめた。
 粟井保育所の園児らによる神社周辺での「ジャンボてるてる坊主」の飾り付けも見送られたが、市の玄関口のJR観音寺駅前にはのぼり旗がずらりと並び、久しぶりの祭りの開催をPRしている。
 問い合わせは粟井公民館、電話0875-27-6209。

(四国新聞・2023/06/10掲載)



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