丸亀市は、日本遺産に認定されている「せとうち備讃諸島『石の島』のストーリー」の認知度を高めようと、本島・広島での宿泊を対象に費用を補助するキャンペーンを始める。前年度に続いて2度目となり、期間を拡大。7月15日チェックインから10月31日チェックアウト分までの旅行を対象に、1人当たり一律3千円を宿泊施設の料金支払い時に割り引く。6月15日から予約を受け付ける。


キャンペーンをPRするチラシ

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 日本遺産は地域の文化財や伝統芸能を一つの物語にまとめて情報発信し、地域振興につなげるのが目的。同市では大坂城の石垣にも使用された備讃諸島の石と石材を運んだ海運などのテーマが土庄町と小豆島町、岡山県笠岡市とともに文化庁の認定を受けており、本島と広島には計12件の構成文化財が点在する。
 前年度は7、8月に実施し、予約枠の170人に早々に到達して実際に166人が利用した。本年度は3カ月半に期間を拡大した上で、予算も1・6倍の280人分を確保しており、県が実施する「島滞在旅」事業などとの併用も可能という。
 具体的には7月15日から10月31日に本島、広島にある計10カ所の宿泊施設に宿泊する人が対象となり、本島の塩飽勤番所跡や笠島集落(笠島まち並保存センター)、広島の尾上邸や石の里資料館など日本遺産の構成文化財を2カ所以上周遊することなどが条件。
 申し込み方法は、対象宿泊施設に直接予約した後、宿泊日の5日前までに市観光協会ホームページ内の専用フォームで補助利用を申請、同協会からEメールで届く「ご利用確認書」を印刷し、宿泊施設に持参すると割り引きが受けられる。割引額は期間中1回限り、1人当たり3千円。料金が3千円に満たない場合は実費負担分が上限。問い合わせは同協会0877-85-5852。

(四国新聞・2023/06/14掲載)


本島・広島に泊まって日本遺産をめぐろう!キャンペーン(丸亀市観光協会)


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