香川県内の高校生が中心となり、地域の盛り上げに向けて活動しているNPO法人「香川活性化生徒の会」が丸亀、三豊、多度津の2市1町の離島5島をPRする観光ガイドブックを作製した。坂出市の3島をPRする「瀬戸大橋編」に続く第2弾で、名付けて「高校生が作る香川県島巡りガイド・塩飽諸島編」。4日には丸亀港やJR丸亀駅で観光客らへの無料配布を行った。


松永市長を訪ね、ガイドブックをPRした香川活性化生徒の会のメンバー=丸亀市役所

松永市長を訪ね、ガイドブックをPRした香川活性化生徒の会のメンバー=丸亀市役所


 ガイドブックは、瀬戸内国際芸術祭が開催されるなど県内の離島に注目が集まる中、芸術祭会場に選ばれていない島にもスポットライトを当てることで、瀬戸内全体の観光振興などにつなげるのが狙い。昨年9月に企画をスタートした。
 第2弾では、丸亀市の広島、小手島、手島、多度津町の佐柳島、三豊市の志々島をピックアップ。丸亀の3島には手島に宿泊する1泊2日の行程で訪れ、取材した石川昂輝さん(17)=高松高3年=は「手島への思い入れがやっぱり強い。夕焼けが本当にきれいだった」と振り返る。
 同法人会長の白井航介さん(17)=同=ら3人が5月30日に丸亀市役所に松永市長を訪ね、完成した冊子を寄贈。市長は広島の王頭山や心経山に登って紹介していることを絶賛し、「広島の山頂からの360度の眺望は世界一の景色と思っている。市もPRに積極的に取り組んでおり、本当にありがたい」と感謝した。
 昨年3月に18人でスタートした同法人もメンバーは現在35人ほどとほぼ倍増。2年目に入り、白井さんは「みんなの地道な活動がどこかのタイミングで火が付いて瀬戸内の島や香川の活性化につながってほしい」と気持ちを新たにする。
 ガイドブックはA5判20ページオールカラーで約100部を作製した。同法人の公式ホームページなどでデジタル版も発信している。

(四国新聞・2023/06/20掲載)


NPO法人香川活性化生徒の会公式サイト


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