香川県東かがわ市引田の「萬生(まんしょう)寺」(真言宗善通寺派、高田宏隆住職)に、弘法大師空海の半生を描いた壁画アートが完成した。大師の生誕1250年に合わせて、香川の誇る偉人について理解を深めてもらおうと、同市のまちおこしグループが制作。メンバーは「多くの人に見てもらい、大師の歩みを広く知ってもらえれば」と話している。


空海の半生を描いた壁画の完成を喜ぶ「風の港まちづくりネットワーク」のメンバーら=東かがわ市引田

空海の半生を描いた壁画の完成を喜ぶ「風の港まちづくりネットワーク」のメンバーら=東かがわ市引田


 制作したのは「風の港まちづくりネットワーク(風まちネット)」(高田千浪会長)。普段から絵画制作を行うメンバーの赤松一美さん(68)=同市吉田=が「大師の生誕1250年に合わせて絵を描きたい」と、高田会長に相談したのがきっかけ。高田会長の夫が同寺の住職を務めていることから、寺の壁を提供してもらえることになった。
 完成した壁画は縦1・8メートル、横2・7メートルの大きさで、五つ作成。暴風雨の中、船で唐を目指したことや、長安で勉学に励んで「遍照金剛」の法号を授けられたこと、満濃池の改築に取り組んだことなど、大師の生涯について理解を深められるシーンを住職がピックアップし、赤松さんを中心としたメンバーが協力して仕上げた。
 制作は4月上旬から約2カ月間かけて行われ、コンパネに水性ペンキを主な画材として筆などを使って描き、完成後に同寺北側の外壁に取り付けた。五つのシーンの内容が分かるよう、近くにはそれぞれ住職自筆の説明文も用意した。
 今月17日に、壁画に命を吹き込む開眼式を実施。メンバーが見守る中で住職が読経し、みんなで完成を祝った。高田会長は「立派なものができたと思う。大師について知ってもらうとともに、まちのにぎわいにつながれば」と話していた。

(四国新聞・2023/06/27掲載)



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