夏山シーズンを迎え、香川県内最高峰の竜王山(1059メートル)で1日、山開きがあった。雨の中、6合目付近にある香川県高松市塩江町の竜王山キャンプ場で護摩供養が行われ、関係者が登山者らの安全を祈願した。


登山者らの安全を祈願する山開き=高松市塩江町、竜王山キャンプ場


 竜王山の山開きは、地元の上西地区連合自治会(藤沢久文会長)が開催。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなった今回は、地域住民や関係者ら約100人が参加した。
 山伏がほら貝を吹き、祝詞をささげるなどした後、高さ約1・5メートルの護摩壇の周りで、刀や弓矢などで邪気を払って点火。白煙や炎が勢いよく立ち上り、参加者は、家内安全や交通安全、所願成就などの願い事が書かれた護摩木が投じられる様子をじっと見守った。
 火渡りも行われ、参加者は護摩壇を崩した後の炭の上を素足で歩いた。
 藤沢会長は「山開きは上西地区の文化として続けていきたい。登山者には、とにかく安全に無理をせず、山に親しんでもらいたい」と話していた。

(四国新聞・2023/07/02掲載)



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