四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁)に、2匹の黄金色をしたオタマジャクシが登場、鮮やかな輝きを放つ2匹が幸運をもたらしてくれるのではと、来館者の人気を集めている。



 黄金色のオタマジャクシはニホンアマガエルの幼生。高松市内の親子が6月10日、同市内の水田で3匹見つけて飼育していたものを同館へ寄贈した。1匹は成長してカエルになり、残る2匹を30センチ立方の水槽で展示している。
 同館によると、「黄化個体」という、何らかの理由で色素の一部が抜け落ちた変異個体で、成体のカエルになった後も黄金色のまま。自然界では色が目立つため捕食されやすく、成長することは珍しいという。
 2匹は全長3センチほど。うち1匹は足が生えかけており、1~2週間で成体となる見通し。現在、同館で開催中の企画展「梅雨展」の1ブースとして水槽が並んでおり、今月上旬ごろまで展示を予定している。
 同館は「オタマジャクシが、あらためて足元の自然を見つめるきっかけになれば」としている。

(四国新聞・2023/07/04掲載)


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