吉兆の双頭蓮が開花 琴平の福成寺 1本の茎に二つの花
香川県琴平町榎井の福成寺(後藤道睦住職)で4日、1本の茎に二つの花を付けた「双頭蓮(そうとうれん)」が開花した。吉兆とされており、訪れた見学者を楽しませている。
双頭蓮は突然変異の形状名。通常は1本の茎に一つの花しか咲かないが、ごくまれに二つ咲くことがあり、日本書紀にも記述が残っている。後藤住職は20年前からハスの栽培をしているが、双頭連が咲いたのは初めて。
同寺には5種類14鉢のハスが植栽されており、このうち双頭連になったのは、クリーム色の八重の花びらが特徴の品種「友誼牡丹(ゆうぎぼたん)」。支柱で倒れないようにするなど大事に育てられ、この日の朝、高さ2メートルほどに伸びた茎の先端で開花し始めた。ハスが開花するのは午前中のみで、5日朝にはさらに大きく花開くとみられるが、3、4日程度で散ってしまうという。
後藤住職は「植え替え作業が大変なので、今年でやめようかとも思っていたところに、こんな花が咲いた。見た人を幸せにするとも言われるので、ぜひご覧になっていただければ」と話している。
(四国新聞・2023/07/05掲載)