ベートーベンの代表曲を年代順に取り上げるコンサート「高松ベートーヴェン記念祭 巨匠への歩み」が23日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。交響曲第3番「英雄」に続く野心作「交響曲第4番」を中心に、新しい音楽を模索した作曲家の足跡を伝える。


昨年の「ベートーヴェン記念祭」=香川県高松市玉藻町、レクザムホール


 同記念祭は、ベートーベン生誕250年の2020年から没後200年に当たる27年までの8年間に、九つの交響曲と主要な協奏曲を全て演奏することを目指す。ベートーベンは新曲の初演前に極小編成オーケストラで試演を行っていたとされ、記念祭はそれと同規模で演奏するのが特徴。
 今回のプログラムは4曲。このうち、交響曲第4番は古典派の伝統を継承しつつも随所に革新的な表現を感じる意欲作という。音楽監督・指揮の大山晃は「恋愛など私生活の影響も見られる。作曲家の素朴な姿を感じてほしい」と話す。
 このほか、交響曲のような壮大な曲調に踏み込んだとされる「ピアノ協奏曲第3番」や、「エグモント序曲」「ロマンス ヘ長調」を取り上げる。
 ソリストはいずれも高松市出身の水野由惟(ピアノ)と愛知県立芸大4年の十河和奏(バイオリン)を迎える。管弦楽は高松コンテンポラリーソロイスツ。
 アーツフェスタたかまつ2023の主催事業。午後2時開演。入場料は一般2500円(前売り2千円)ほか。問い合わせは大山、電話090-9454-9932。

(四国新聞・2023/07/20掲載)



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