高松まつり、きょう開幕 猛暑吹き飛ばす熱い夏に
「第56回さぬき高松まつり」(高松市、高松まつり振興会主催、四国新聞社、西日本放送など協賛)は12日夕に開幕する。今年は花火大会が5年ぶりに行われるほか、総おどりやステージイベントなど見どころが満載。14日までの3日間、熱中症対策を徹底しながら、今年も安全・安心に真夏の祭典を繰り広げる。
まつりは12日午後5時半、市中央公園でのオープニングセレモニーで幕開け。恒例の「ゆかたグランプリ」をはじめ、人気芸人のU字工事によるお笑いライブ、シンガー・ソングライターのSaigenjiさんのライブステージなど、初日から多彩に展開される。
13日は「源平カラオケ選手権」が4年ぶりに開催されるほか、ものまね芸人のライブなどを予定。同日の花火大会は高松港で午後8時から。10分間で3千発と規模を縮小するが、趣向を凝らした演出で盛り上げる。
まつりを締めくくる総おどりは14日午後6時開始。34連計約2千人が中央通りなどで乱舞する。5年ぶりとなる「総おどりAWARD」の審査発表は、市中央公園メインステージで行われる。
熱中症対策 小まめな水分・塩分補給
厳しい暑さが続く県内。懸念される熱中症の対策として、高松市などの主催者は今年も安全・安心な運営に向け、小まめな水分・塩分補給や休憩を取るなど各自で予防策を講じるよう求める。メイン会場の中央公園では、大型扇風機やミスト扇風機を複数台配置するなどして涼を提供する。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、37・5度以上の発熱や風邪症状が見られる人は来場を控えるよう呼びかけている。
中央公園や花火会場ではアナウンスや看板で注意喚起。中央公園と花火会場の両本部には気分が悪くなった場合に備え、冷たいおしぼりや飲料、スポットクーラーなどを用意する。
特に注意が必要なのは高齢者や子ども、障害者、基礎疾患のある人。市は厚生労働省がまとめた熱中症予防のポイントをホームページに掲載しており、▽外出時は日傘を差す、帽子を着用する▽日陰を利用、小まめな休憩▽保冷剤や冷たいタオルなどで体を冷やす▽通気性のよい衣服を着用-といった暑さを避ける手だてを紹介している。
また、喉が渇いていなくても小まめな水分・塩分の補給が重要。水分摂取量の目安は1日当たり1・2リットル(お酒を除く)。夜でも気温があまり下がらず、人混みの中では熱中症のリスクが高まるといい、しっかりと睡眠や食事を取るなど体調を整えておくのも大事だ。
花火大会(13日午後8時から) 10分3000発、音楽とコラボ
5年ぶりに復活する花火大会。観覧場所が狭く、観客の安全確保に懸念があるとして、10分間3千発と規模を縮小するが、音楽とコラボレーションした演出を行うなど、これまでの花火大会のクライマックスが続くような内容になっている。開演は13日午後8時。
サンポート地区の再開発に伴い観覧場所が大幅に減少するため、今回は玉藻公園北側の国道30号「水城通り」約300メートルの区間を歩行者専用道路とし、観覧場所に指定。車道のため、座っての見物や場所取りは不可。打ち上げ場所はこれまでのサンポート高松沖の台船上から東約400メートルの高松港玉藻防波堤に変更する。
今年のテーマは「変貌する『サンポート高松』、その新しい姿を待ちわびて」。メインとなるのが“音楽花火”で、エドワード・エルガーの行進曲「威風堂々」の荘厳な響きとともに、優美で豪快な花火が味わえる。音楽花火の演出は水城通り付近で楽しめるようになっている。
交通規制、臨時駐車場
花火大会のある13日は午後6時から同9時半までサンポート高松や指定観覧場所となる国道30号「水城通り」などで交通規制が行われ、一部地区への立ち入りも制限される。
臨時駐車場を開設するのは、新番丁小、旧日新小、旧新塩屋町小、市中央卸売市場水産物棟2階駐車場、市公設花き地方卸売市場花き棟の計5カ所。開設時間は午後5時(新番丁小は正午)から同9時半。
サンポート高松の有料地下駐車場は、午後6時に入り口を閉鎖(満車になった場合はその時点で閉鎖)する。周辺道路の混雑が予想されるため、市は公共交通機関の利用を呼びかけている。
お笑いや音楽ライブ多彩 ステージ 人気芸人たち続々登場
市中央公園のメインステージでは、お笑いや音楽などさまざまなイベントが展開される。
12日午後5時半からのオープニングセレモニーでは讃岐国分寺太鼓保存会の演奏に続き、ものっそ隊がPR。古くから伝わる盆踊り唄「正調一合まいた」の演舞があり、第16代高松ゆめ大使の委嘱式も行われる。
同6時半からは「ゆかたグランプリ2023」を開催。審査中の同7時20分から人気漫才コンビのU字工事が登場する。同8時15分からシンガー・ソングライターのSaigenjiさんのライブ、同9時からは人気コンビのレギュラーやジョイマンらが出演する「よしもとお笑いライブ」がある。
13日は午後6時15分から高松市出身の初瀬悠太さんが組むお笑いコンビ・ななまがりの凱旋(がいせん)ライブ。同6時35分からは「源平カラオケ選手権」が4年ぶりに開催され、予選を勝ち抜いた猛者がステージで競い合う。特別ゲストは同市出身の歌手橋川天晴さん。同9時25分からはお笑いコンビのダブルネームによるものまねライブが繰り広げられる。
熱中症対策 小まめな水分・塩分補給
厳しい暑さが続く県内。懸念される熱中症の対策として、高松市などの主催者は今年も安全・安心な運営に向け、小まめな水分・塩分補給や休憩を取るなど各自で予防策を講じるよう求める。メイン会場の中央公園では、大型扇風機やミスト扇風機を複数台配置するなどして涼を提供する。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、37・5度以上の発熱や風邪症状が見られる人は来場を控えるよう呼びかけている。
中央公園や花火会場ではアナウンスや看板で注意喚起。中央公園と花火会場の両本部には気分が悪くなった場合に備え、冷たいおしぼりや飲料、スポットクーラーなどを用意する。
特に注意が必要なのは高齢者や子ども、障害者、基礎疾患のある人。市は厚生労働省がまとめた熱中症予防のポイントをホームページに掲載しており、▽外出時は日傘を差す、帽子を着用する▽日陰を利用、小まめな休憩▽保冷剤や冷たいタオルなどで体を冷やす▽通気性のよい衣服を着用-といった暑さを避ける手だてを紹介している。
また、喉が渇いていなくても小まめな水分・塩分の補給が重要。水分摂取量の目安は1日当たり1・2リットル(お酒を除く)。夜でも気温があまり下がらず、人混みの中では熱中症のリスクが高まるといい、しっかりと睡眠や食事を取るなど体調を整えておくのも大事だ。
高松の観光PR ゆめ大使委嘱式
高松市の観光PR役を務める「高松ゆめ大使」。12日のオープニングセレモニーでは、16代目の大使として大学生の近藤なぎ咲さん(21)、会社員の嶋津菜摘さん(27)と横井麻衣さん(24)の3人の委嘱式が行われる。
ゆめ大使は、市内外で開催されるさまざまな観光行事や公的行事で観光宣伝を行うなど、県都・高松のイメージアップに努めている。
総おどり(14日午後6時から) 34連2000人が乱舞 来場者も投票可能に
3日間の祭典のクライマックスは恒例の総おどり。色とりどりの衣装に身を包んだ34連計約2千人の踊り手たちが県都を祭り一色に染め上げる。また、優れたパフォーマンスを見せた踊り連を表彰する「総おどりAWARD」を5年ぶりに実施する。
今年もテーマは「喜舞笑舞(きまいわらいまい)」。まつりのテーマ曲で踊る一元放送連24連と、オリジナル曲の自由連10連が出場する。中央通りを練り歩く一元放送連は午後6時40分から。約360メートルのコースで南北からそれぞれ同時にスタートする。自由連は同6時に開始。踊り連の安全に配慮して市役所前のおどりスポットを廃止し、市中央公園メインステージのみでエネルギッシュな踊りを披露する。
総おどりAWARD2023は、新たに来場者がQRコードを使ってスマートフォンから投票できるシステムを導入し、従来の審査員による審査との併用で行われる。発表は午後9時25分から同メインステージで。
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総おどりの交通規制は午後6時20分~9時。美術館通りから観光通りまでの中央通りと中央公園周辺の一部が車両通行止めになる。臨時駐車場は新番丁小、旧新塩屋町小の2カ所。開設時間は午後5時(新番丁小は正午)から午後10時半まで。
ゆかたグランプリ(きょう午後6時半から) 涼やかな着こなし競う
まつりに花を添える「ゆかたグランプリ2023」は、12日午後6時半から市中央公園メインステージで開催される。
今回、書類審査や7月の2次審査を突破し、最終審査に出場するのは17~60歳の12人(男性2人、女性10人)。涼やかな浴衣の魅力や着こなしなどをアピールして競い合う。
グランプリ(1人)の受賞者にトロフィーや10万円相当の副賞などが贈られるほか、準グランプリ(2人)などが設けられている。グランプリの栄冠を射止めるのは誰か
荒天の場合
悪天候の場合、ステージイベントは一部内容を変更して実施する予定。13日の花火大会、14日の総おどりは中止する。
ものっそ隊 若者目線で盛り上げ
まつりを裏で支えるのがPRボランティアの「ものっそ隊」。若者の目線でまつりの魅力を発信してもらおうと、2006年の第41回からスタートし、テレビやラジオへの出演、量販店でのイベントなどで来場をアピールしている。
今年は穴吹ビジネスカレッジの学生や高松一高ダンス部の生徒計52人が参加。初日のオープニングセレモニーで、同カレッジの17人はまつりの見どころなどを紹介。同ダンス部の35人はまつりのテーマ曲に合わせて、迫力のあるダンスを披露する。
(四国新聞・2023/08/12掲載)