香川県高松市栗林町の栗林公園商工奨励館で、葵祭(あおいまつり)で知られる下鴨神社(京都市)から贈られた多年生植物「フタバアオイ」が展示されている。フタバアオイは高松松平家の家紋「三つ葉葵(あおい)」のモチーフで、ハート形のかわいらしい葉が来園者を楽しませている。31日まで。


高松松平家の家紋のモチーフとなったフタバアオイの葉の形を観察する来園者=高松市栗林町、栗林公園


 同園によると、初夏に対になった2枚の葉をつけるフタバアオイが、江戸時代に11代にわたって同園を守り継いだ高松松平家の家紋の由来になっていることから、下鴨神社に株分けを依頼し、今月上旬に3株が寄贈された。展示後は鉢植えのまましばらく育て、将来的には園内に植栽して株を増やす予定にしている。
 同園では11月、江戸時代の大名が整備した全国10庭園の関係者が集う「大名庭園サミット」が開かれる。同園観光事務所の山本知子所長は「サミットを前に、フタバアオイの葉と家紋の形を見比べて、高松松平家と密接に関わる庭園の歴史に触れてもらえたら」と話していた。
 開園時間は午前5時半から午後5時。問い合わせは栗林公園観光事務所、電話087-833-7411。

(四国新聞・2023/08/28掲載)



関連情報