高松工芸高校美術科の生徒による作品展が、香川県高松市上林町の大西・アオイ記念館で開かれている。学習成果の発表を目的に同校が毎年開催しており今年で8回目。創意工夫を凝らした自画像や個性あふれるデザイン画などが並び、生徒のフレッシュな感性に触れることができる。18日まで。


生徒の力作が並ぶ作品展=高松市上林町、大西・アオイ記念館


 今回は1~3年生73人が授業の課題として制作した絵画やデッサン計約100点を展示している。
 このうち、2年生は「街の中の自分」をテーマに自画像を出品。繁華街の華やかなネオンを物思いにふけるように見つめる姿や、自画像でありながらあえて顔を隠して描いた作品もあり、揺れ動く生徒の心情を映し出すかのような力作がそろう。また、テーブルに並べた紙皿に菓子や果物を直接描写したユニークな作品も目を引いている。
 1年生はフェルメールやゴッホらの名画を簡略化して図形のように表現したデザイン画を制作しており、それぞれの個性がよく表れている。3年生の日本画や独自の世界観で描かれた油彩画の大作からは研さんの跡がうかがえる。
 これまでは新型コロナウイルスの影響で下校時間が早まるなどしたが、今春からは制約なく制作できているという。2年の朝日奈希望(17)は「私たちが伸び伸びと表現した作品をぜひ鑑賞してほしい」と話している。
 入場料は一般100円ほか。問い合わせは大西・アオイ記念館、電話087-880-7888。

(四国新聞・2023/08/31掲載)



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