ふるさと納税ツアー完成 坂出商高生企画、ガイドも担当 市が返礼品初採用
坂出市のふるさと納税返礼品にするため、坂出商業高校(同市青葉町、関本英統校長)の生徒が企画していた観光バスツアーが完成した。与島と櫃石島を巡るコースで11月に行われ、瀬戸大橋登頂体験もある。市が生徒企画の商品を返礼品に採用するのは初めて。9月中にも登録され、募集をスタートする。
同校では瀬戸内海の島々の活性化に取り組むプロジェクトの一環で昨春、バス会社とともに観光ツアーを開催。好評だったことを受けて本年度も実施を予定していたところ、市から返礼品に採用したいと申し出があり、商業科会計ビジネスコースの2、3年生が島々を巡るツアーの企画に着手。3回のフィールドワークなどを経て、8月に内容が固まった。
昨春のツアーでは3島を巡ったところ時間に追われたという反省を生かし、今回は訪問地を2島に絞った。与島では国の重要文化財・鍋島灯台のほか、地上175メートルの主塔のデッキから瀬戸内海が一望できる瀬戸大橋登頂を組み込んだ。櫃石島では美しい紅葉が期待できる花見台、日本画家・福王寺一彦さんのアトリエを見学できる。
ツアーには生徒3人がガイドとして同行する。その一人、3年の大西早咲さん(17)は「私たちのお薦めポイントが詰まった内容。満足してもらえるのでは」と参加を呼びかけている。
開催日は11月3日で、午前8時にJR坂出駅集合。ふるさと納税では5万円が必要だが、同納税を利用せずに直接申し込む場合は1万5千円。問い合わせは市観光協会〈0877-35-8428〉。
(四国新聞・2023/09/13掲載)