かれんなハギ、境内彩る 観音寺・萩原寺、あす「萩まつり」
「萩寺」と呼ばれる西讃のハギの名所、香川県観音寺市大野原町の萩原寺で、赤紫や白色のハギの花が見頃を迎えた。今年は猛暑の影響で開花が遅れ気味。23日には「萩まつり」(同実行委員会など主催、四国新聞社など後援)が大野原中央公園との2会場で盛大に開かれる。
ハギは万葉集にも詠まれている秋の七草の一つ。萩原寺には約2500株が植えられており、かれんな花をつけた細い枝がしだれ、境内を彩っている。
9月後半になっても厳しい残暑が続く中、花をめでに訪れた人たちは「暑いから管理が大変では」などと話し、山里の風情を楽しんでいる。開花は例年より1週間程度遅く、見頃は10月上旬までという。
萩まつりは同市の三大祭りの一つで、新型コロナウイルス禍前の2019年以来、4年ぶりに通常開催される。
大野原中央公園では、タレントの「おばたのお兄さん」によるトークショーをはじめ、地元の「観音寺Humming Wind・大野原小マーチングバンド」、大野原龍王太鼓の演奏などのステージイベントが盛りだくさん。世界のスーパーカーが集結するほか、飲食を楽しめる青空市もある。
萩原寺では、野だて茶会や名物の「萩だんご」の販売が行われ、琴の演奏や高校生による書道、生け花のパフォーマンスが披露される。
時間は午前10時~午後3時半。会場周辺に臨時駐車場を設けるとともに、両会場を結ぶシャトルバスを運行する。問い合わせは実行委員会事務局の市商工観光課、電話0875-23-3933。
(四国新聞・2023/09/22掲載)