宵闇に紅葉、幻想的 雲辺寺でライトアップ
標高911メートルに位置し、紅葉が見頃を迎えている四国霊場66番札所・雲辺寺(徳島県三好市)で、境内を照らす「紅葉のライトアップ」が行われている。平地より一足早く赤や黄色に色づいたモミジやカエデが宵闇に幻想的に浮かび上がり、昼とは異なる雰囲気の中で紅葉観賞を楽しめる。30日まで。
雲辺寺ロープウェイを運行する四国ケーブル(高松市)が雲辺寺の協力で昨年に続いて企画。大師堂や山門の周辺、ロープウェイ山頂駅からの参道沿いに約100基のライトを据え付け、木々や建造物を美しく照らし出した。新たに山門付近のスギの巨木にも青白い光線を当てた。
日によっては夕方に雲海が現れることもあり、「四国高野」と呼ばれる霊場ならではの景観を観光客が熱心にカメラに収めている。
点灯時間は午後5時20分から7時55分まで。本堂や五百羅漢像周辺は立ち入りできない。ライトアップ期間中、雲辺寺ロープウェイは下りの最終便を午後8時発に延長して20分間隔で運行しており、ゴンドラから三豊平野の夜景を望める。
(四国新聞・2023/10/29掲載)