四国水族館(香川県宇多津町浜一番丁)で、今年2羽目のケープペンギンのひなが誕生した。1羽目のひなと同じ両親を持つきょうだい。バックヤードで飼育担当スタッフに人工育雛(いくすう)されて順調に成長しており、お披露目の日を待っている。


バックヤードで人工育雛されているケープペンギンのひな(四国水族館提供)

バックヤードで人工育雛されているケープペンギンのひな(四国水族館提供)


 同館では2021年以降毎年、ペンギンのひなが誕生しており、今回のふ化で5羽目。館内で飼育する父鳥「タイ」、母鳥「パッチ」を両親とするひなとしては22年の「せと」、今年10月6日に生まれた1羽目に続き3羽目。同一両親から1年で2羽のひなが誕生するのは、同館では初めて。
 2羽目のひなは9月2日に産卵、10月10日にふ化した。誕生後数日は両親が世話をしていたものの体重増加が思わしくなく、公表を控えていた。担当スタッフによる人工育雛に切り替え、アジなどのすり身を餌として与えるなどしたところ、出生時に69グラムだった体重は11月9日現在869グラムまで増え、体長は約30センチとなった。性別不明で、名前はまだない。餌を求める鳴き声も力強く、すくすくと育っているという。
 ひなの成長を収めた画像や動画は、交流サイト(SNS)を通じて随時発信していく。同館は「展示エリアデビューは健康状態などをみて判断していくので、楽しみにしていてほしい」としている。

(四国新聞・2023/11/14掲載)


四国水族館

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