香川県さぬき市小田のさぬきワイナリーで、香川大農学部が開発したワイン用ブドウ「香大農R―1」を使った本年産の赤ワインが完成した。18日から同ワイナリーの物産センターや県内の主要酒店などで販売される。


18日から販売が開始される香大農R―1を使った本年産の赤ワイン=さぬき市小田、さぬきワイナリー

18日から販売が開始される香大農R―1を使った本年産の赤ワイン=さぬき市小田、さぬきワイナリー


 「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」(芳(かぐわ)しき野生の乙女)の商品名で販売されており、今年で本格的な生産から18年目。一般的な赤ワインと比べ、抗酸化作用で知られるポリフェノールが2~3倍多く含まれ、渋みが少なく飲みやすい。
 仕込みは9月下旬から順次行われ、瓶詰め作業は10月末からスタート。17日は香大農R―1を開発した同大農学部の望岡亮介教授が作業を見学後に試飲し、「程よい酸味と渋みがあり、ワインらしくうまく仕上がっている」と評価。収穫作業を手伝った同大農学部の松岡星利奈さん(22)は「香川、全国の人に楽しんでもらえたら」と話していた。
 今季から容量を国際基準の750ミリリットルに切り替え、価格は1本2750円。ラベルも同大の学生が考案したものにした。
 18日は、同ワイナリー物産センターと周辺で新酒などの試飲・販売のほか、飲食マルシェが楽しめるイベントを開く。時間は午前10時~午後3時。問い合わせは同ワイナリー〈087-895-1133〉。

(四国新聞・2023/11/18掲載)



関連情報