土庄町の鹿島明(かしまみょう)神社で、鳥居の建立300年を記念した行事が開かれた。神事や神宝の和銅鏡の公開、神社の歴史を紹介するパネル展などがあり、地元住民らは地域の文化や伝統に触れながら、その重みを再認識した。


パネル展で小豆郡民俗研究会のメンバーに神社の歴

パネル展で小豆郡民俗研究会のメンバーに神社の歴史などを紹介する毛利さん(左端)=土庄町、鹿島明神社境内の「鹿島いこいの家」


 同神社は創建約1200年の歴史があり、記録が残る島内の神社としては最古。鳥居建立から300年を迎えたことから、神社を管理する鹿島自治会が記念行事を企画した。


初めて公開された神宝の和銅鏡「池辺松藤双鳥鏡」

初めて公開された神宝の和銅鏡「池辺松藤双鳥鏡」


 神事は14日にあり、三枝町長らが出席。鳥居建立300年と、これに合わせて整備した石畳の完成を祝った。拝殿では鎌倉時代のものとされる和銅鏡「池辺松藤双鳥鏡(ちへんしょうとうそうちょうきょう)」を初めて公開したほか、ユニークな姿のこま犬も披露。境内の「鹿島いこいの家」でのパネル展では、文献のコピーや写真などを展示して神社の歴史を紹介していた。

 この日は小豆郡民俗研究会(岸本寿雄会長)のメンバーも見学に訪れ、神社世話人会代表の毛利成一さん(75)が案内して回った。

鹿島明神社


所在地 香川県小豆郡土庄町鹿島甲1685


関連情報