一年の中で最も冷え込みが厳しくなるという大寒(1月20日)の時季を迎え、野生のニホンザル約300匹を餌付けしている香川県小豆郡土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」でサルたちが体を寄せ合って寒さをしのぐ「サル団子」が頻繁に見られるようになり、来園者を楽しませている。


体を密着させて団子状態になり、寒さをしのぐサルたち=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国

体を密着させて団子状態になり、寒さをしのぐサルたち=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国


 サル団子は、多くのサルが集まって体を密着させ、暖を取る様子が大きな団子のように見えることから名付けられた冬の風物詩。日が傾き始める午後3時以降によくつくられ、風のある日や曇天時には集まる数が増え、100匹程度になることもある。3月上旬まで見られるという。
 同園一帯のサルはA、Bの2群に分かれている。19日夕は曇り空で風が出たこともあり、園中央の管理事務所近くのA群が70匹ほどのサル団子をつくった。最初は子連れの母ザルが体を寄せ合い、続いて若いサルたちが集まった後、リーダー格のサルが間に割って入って中央に。母ザルに抱かれた小ザルが、大きなサル団子の中で気持ちよさそうな表情を見せていた。
 友達と2人で訪れた和歌山市の会社員は「体をぎゅっと縮めながら互いにくっついている姿や表情がかわいらしかった」と話していた。

(四国新聞・2024/01/21掲載)


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