「釜玉うどん」の発祥の店としても知られる名店「山越うどん」(香川県綾歌郡綾川町)。1941(昭和16)年の創業当時は食堂で、うどんは数あるメニューのうちの一つでしかなかった。65(昭和40)年に製麺所となったが、うどん玉の卸が中心で、食べに来るのは近所の常連客くらいだった。


常連客の食べ方が看板メニューとなった「釜玉うどん」

常連客の食べ方が看板メニューとなった「釜玉うどん」


 転機は平成に入って訪れた讃岐うどんブーム。県内外から押し寄せる客に対応するため、飲食スペースの中庭や多数の駐車場を整備し、現在の姿になった。
 釜玉うどん誕生は35年ほど前。毎日生卵持参で来店する旧綾上町職員の食べ方が評判になり、メニューに加えた。当初は「釜揚げ卵入り」などと名付けていたが、従業員間で使っていた略称「釜玉」が広く定着したのだという。3代目の山越伸一社長(53)は「昔からのファンのため、これからも店の味を守っていきたい」と話している。


看板メニューの「釜玉うどん」を手に笑顔を見せる3代目社長の山越伸一さん

看板メニューの「釜玉うどん」を手に笑顔を見せる3代目社長の山越伸一さん


(四国新聞・2024/01/21掲載)

山越うどん


所在地 香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2
営業時間 午前9時~午後1時30分
定休日 日、水曜
TEL 087-878-0420

山越うどん



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