香川県東かがわ市引田の讃州井筒屋敷で、江戸期から昭和期までのひな飾りを集めた企画展が開かれている。引田地区に伝わる豪華な引田飾りなど約15点が屋敷を彩り、華やかに春を呼び込んでいる。3月24日まで。


笠置シヅ子にちなみ、「ブギウギ」を表現したひな飾り=香川県東かがわ市引田、讃州井筒屋敷

笠置シヅ子にちなみ、「ブギウギ」を表現したひな飾り=香川県東かがわ市引田、讃州井筒屋敷


 屋敷の指定管理者「井筒屋敷佐野家保存会」が毎年実施。引田地区の古いまち並み一帯にひな飾りが並ぶ「引田ひなまつり」(今年は2月28日~3月3日に開催)の先行行事として、母屋で開いている。
 引田飾りは7段の豪華な飾りで、両サイドに子どもが美しく早く育つようにと市松人形が設置されているのが特徴。江戸期に作られた古今雛(びな)、ゆかりの佐野家所蔵の御殿に人形が入った明治期の飾りなども展示している。
 今年はNHK連続テレビ小説「ブギウギ」のモデルとして注目を集める同市出身の歌手で俳優の笠置シヅ子(1914~85年)にちなんだ飾りも用意。シヅ子の出身歌劇団のパフォーマンスをモチーフに、地域住民が華やかに装飾した傘を持った市松人形が踊る様子などを表現しており、訪れた人の目を引いている。
 開館時間は午前10時~午後4時。水曜定休(2月28日は営業)。入館料300円(中学生以下無料)。問い合わせは讃州井筒屋敷〈0879-23-8550〉。

(四国新聞・2024/02/06掲載)



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