2022年度に高松市文化奨励賞(新人部門)を受賞した香川県高松市のピアニスト・香川明美(32)が手がけるアンサンブルシリーズ「ピアノ×木管楽器のマリアージュ」が2月24日、香川県丸亀市大手町の市生涯学習センターで開かれる。クラリネットの須東裕基(三豊市出身)ら第一線で活躍する木管楽器奏者5人とピアノの成熟した音色で、室内楽の奥深さを届ける。


昨年、千葉県で開かれた木管楽器奏者との公演


 香川は東京芸術大大学院を修了後、アンサンブルピアニストなどとして県内外でコンサートを重ねている。小編成で演奏する室内楽の魅力を知ってもらおうと、21年からピアノとさまざまなジャンルの奏者が協演するアンサンブルシリーズを開始。関東で好評を集めたことから、香川で初めての開催を決めたという。
 3回目となる今回は、21年度県文化芸術新人賞を受賞した東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団副首席奏者の須東をはじめ、同楽団副主席ファゴット奏者の石井野乃香、東京フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者の荒川文吉、フルートの細川愛梨(善通寺市出身)、ホルンの田中みどりがステージを彩る。
 プログラムは6曲で構成。グリンカの「悲愴的三重奏曲」から編成を重ね、最後はプーランクの「ピアノ六重奏曲」で締めくくる。奏者たちの解説もある。司会は佐竹明咲美(善通寺市出身)。
 香川は「トリオから演奏が始まり、徐々に楽器が増えて豊かに響いていく室内楽の雰囲気に浸ってほしい」と来場を呼びかけている。
 公演は23年度丸亀市若手芸術家育成事業を活用して開催。午後2時開演。一般千円ほか。問い合わせは丸亀市生涯学習センター、電話0877-23-1091。

(四国新聞・2024/02/12掲載)



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