ハートの的に通して、恋人を射止めて―。香川県高松市屋島東町の屋島山上で行われている開運や厄よけなどを願う名物の「かわらけ投げ」にハート形の的がお目見えした。バレンタインデーのある2月に合わせて新設されたもので、早速子どもたちが楽しみ、歓声を上げた。


ハート形の的を目がけてかわらけを投げる子ども=高松市屋島東町


 屋島山上交流拠点施設「やしまーる」が、「恋人たちのかわらけ投げ」と題し、かわらけ投げスポットがある飲食店のれいがん茶屋の協力を得て実施。縦70センチ、横60センチ。ゴムホースを使い、スプレーで赤色の塗料を吹き付けた手作りで、既存の丸い三つの的とともに並べられている。
 家族旅行で屋島を訪れ、かわらけ投げに挑戦した大阪府の小学3年生・竹田爽良君(9)は「うまく的に入れることができた。楽しかった。好きな女の子と仲良くなりたい」と話していた。
 同施設は「投げること自体、開運や厄よけになるといわれる。これでカップルはより仲良く、片思いの人は恋を成就させて」としている。
 かわらけは1袋5枚入りで200円。ほか山上の土産店などでも販売している。ハート形の的は常設。併せて、丸い的の一つは金運が上がるようにと金色にリニューアルした。

(四国新聞・2024/02/12掲載)



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