かがわの老舗 レトロを歩く=御菓子処 湊屋(香川県高松市寿町) 1953(昭和28)年創業 創業からの名物「栗林のくり」
1953年創業の老舗和菓子店。看板商品の栗まんじゅう「栗林のくり」は、刻んだ栗が入った自家製あんの上品な味わいが特長。創業当時からの名物となっている。
江戸時代、高松藩・松平家の別邸でもあった栗林公園には多くの栗の木があったが、10代藩主頼胤(よりたね)がカモ狩りの邪魔になるとの理由でほとんどを伐採してしまったとされる。栗林のくりには「かつて栗林公園には多くの栗の木があったことを知ってもらいたい」との思いが込められている。
計4種を販売し、「上栗」は小豆のこしあん、「小栗」「中栗」「大栗」は白あんを使用。大栗は手のひらほどのビッグサイズで、贈答用として人気。
2年前には店内をリニューアルし、カフェスペースを新設。3代目の佐藤亮太郎社長(35)は「食べた人が笑顔になる和菓子を提供し続けたい」としている。
(四国新聞・2024/02/18掲載)
御菓子処 湊屋
所在地 | 香川県高松市寿町1-1-3 |
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営業時間 | 午前9時~午後6時(カフェのラストオーダーは同5時半) |
定休日 | 水曜(祝日の場合は営業、翌日が休み) |
TEL | 087-821-8634 |