高松市美術館開館35周年を記念した作曲家野村誠さんのコンサート「音楽の未来を作曲する」が3月3日、香川県高松市紺屋町の高松市美術館エントランスホールで開かれる。香川特産の石・サヌカイトを使った曲や、同市出身の童話作家村山籌(かず)子(1903~46年)をモチーフにした合唱曲など野村さんが手がけた新曲を取り上げ、地域色豊かな音楽空間を演出する。


野村誠さん


 野村さんは名古屋市出身。ピアノや鍵盤ハーモニカ奏者として活動しているほか、国内外を訪れてその土地を題材にした楽曲を制作、演奏している。今回も香川をリサーチした上で生み出した曲を披露する。
 コンサートには、野村さんとサヌカイト奏者臼杵美智代さん(三豊市)、バイオリン奏者加藤綾子さん(東京)でつくるアンサンブルと、国分寺中、山田中の合唱部が出演。サヌカイトを使ったオリジナル曲をアンサンブルで演奏するほか、合唱部の生徒は村山籌子の童話「ライオンの大ぞん」を題材にしたユニークな合唱曲を歌い上げる。出演者全員による即興のセッションもあり、独創的な音色を響かせる。
 午後5時15分開演。入場無料。1階講堂では同1時から来場者がサヌカイトの音を鳴らすワークショップがあり、野村さんが後日その音を使って同美術館の開・閉館音楽を作る。問い合わせは高松市美術館、電話087-823-1711。

(四国新聞・2024/02/22掲載)



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