香川県出身の若手音楽家が初の独奏会に挑む「第12回サンポートホール高松デビューリサイタル」が3月2、3の両日、香川県高松市屋島西町の穴吹学園ホールで開かれる。出演するのはクラリネットの十河優花さん(25)とピアノの水野由惟さん(24)、松村典香さん(22)、ソプラノの勝田琴美さん(25)の4人。古里の人々への感謝の思いを胸に研さんの成果を披露する。


写真左から十河優花さん、水野由惟さん、松村典香さん、勝田琴美さん

写真左から十河優花さん、水野由惟さん、松村典香さん、勝田琴美さん


 幕開けを飾る十河さん(高松市出身)は京都市立芸大大学院を修了し関西を中心に活動。リサイタルではドビュッシーや吉松隆ら近現代の曲でクラリネットの温かい響きを伝える。
 ピアノの水野さん(同市出身)は桐朋学園大を卒業後、香川に帰郷して演奏会への出演を重ねる。「幼い頃から聴いて思い入れが強い」と話すリストやショパンの楽曲を取り上げる。
 愛知県立芸大4年の松村さん(同市出身)は、ショパン国際ピアノコンクールinASIA大学生部門オンライン決勝大会で金賞やソリスト賞を獲得。古里の舞台ではショパンやバルトークの曲を響かせる。
 「故郷があるからこそ自分らしく音楽に向き合える」と語るのは勝田さん(丸亀市出身)。国立音大大学院を経て関東で活動しており、今回は大学院で学んだドイツ歌曲を歌い上げる。
 両日とも午後2時開演。入場料は一般千円ほか。JR高松駅からシャトルバスを運行する。問い合わせはサンポートホール、電話087-825-5010。

(四国新聞・2024/02/23掲載)


第12回サンポートホール高松デビューリサイタル



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