ユニーク絵封筒の世界 ニシダシンヤ展 高松市石の民俗資料館・9月1日まで
三豊市出身のイラストレーター、ニシダシンヤの「絵封筒」を紹介する作品展が高松市牟礼町の市石の民俗資料館で開かれている。切手の図柄とイラストを組み合わせたユニークな世界観の作品が並んでいる。ニシダの個展が開かれるのは初めて。9月1日まで。
ニシダの絵封筒は、2009年ごろ雑誌社などに宛てた封筒にイラストをあしらったのが始まり。会員制交流サイト(SNS)で公開すると話題が広がり、近年は全国で絵封筒のワークショップを開催している。同展では、実際に送ったものを含む絵封筒約50点のほか、スマホサイト「四国新聞ニュース&スポーツ(有料)」で連載中の4こま漫画「かまタマくん」の原画、ニシダが使用している画材なども紹介している。
絵封筒のうち「集団行動が苦手」は、ハクチョウ柄の切手16枚を貼り、1羽が群れから抜け出している様子をユーモラスに表現。「メリークリスナス」は、ナス柄の切手を雪の中で歩くサンタクロースの足跡に見立てており、思わずほおが緩むような作品が並ぶ。このほか「新元号の発表」など時事をテーマにしたものもある。
会場ではニシダの制作風景を映像で紹介しているほか、ロビーには拡大した絵封筒のフォトスポットも開設。担当学芸員は「もらうとうれしいユニークな絵封筒ばかりで、老若男女が楽しめる」と話している。
瀬戸内国際芸術祭2019の連携事業。8月4日はニシダによるアーティストトークを開催。一般200円ほか。問い合わせは同館、電話087(845)8484。
(四国新聞・2019/07/25掲載)
ニシダシンヤ たのしい絵封筒展
会場 | 香川県牟礼町牟礼1810 |
---|---|
開館時間 | 09:00~17:00(展示室への入室は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(休日の場合は翌平日) |
TEL | 087-845-8484 |