アート通じ「生(いのち)」感じて 「山の小さな展覧会」 まんのう4会場 作家19人共演
香川県仲多度郡まんのう町中通の「ことなみ未来館」(旧琴南中学校)などで、現代アートイベント「山の小さな展覧会」が開かれている。県内外の作家19人が学校跡や神社といった場所を生かし、ユニークなオブジェなどを展示して来場者を楽しませている。31日まで。
住民団体「ことなみ未来会議」の文化活動部会(谷川博史代表)が2017年から開催しており、6回目。今回は「生(いのち)を問う」をテーマに、同館と近くの民家納屋、中通八幡神社、工場跡の4会場で展示している。
中通八幡神社では、古川守一さん(三豊市)が「kazaguruma」を出品。社叢(しゃそう)に設置した約150個の風車が不規則に回り、見えない何かが存在しているかのような雰囲気を醸し出す。藤原慎治さん(高松市)の「私たちはどこからきてどこにいくのだろう」は、神が乗ってきたガガイモの種や、生きたままの人を乗せて海に流したという舟を表現した。
民家納屋にある千葉尚実さん(綾川町)の「ローテーション」は、昔の集合写真に移った顔を加工。同館の山口佳茂さん(宇多津町)の「時間がつくるもの」は、廃材や木の根を使い、命への感謝を込めた。
入場料は大人300円(65歳以上無料)、小中高生100円。火曜日は休館。期間中の土曜日は「そば処(どころ) 島ケ峰そば」、日曜日は「山カフェ」を開店する。
(四国新聞・2024/03/21掲載)
アートエコーまんのうannual「第6回 山の小さな展覧会」