大胆な絵柄と鮮やかな色彩に目を奪われる。香川の伝統的工芸品の一つ「讃岐のり染」。1804(文化元)年創業の大川原染色本舗(香川県高松市築地町)7代目の大川原誠人社長(61)は伝統の技を身近に感じられるもの作りを続ける。


讃岐のり染の技法を取り入れたバッグやハンカチ

讃岐のり染の技法を取り入れたバッグやハンカチ


 讃岐のり染はもち米で作ったのりを防染材にして色を付ける技法で、獅子舞の油単や大漁旗などを染めるのに使われる。十数年前からは技法を用いたバッグ作りを開始。現在は、エコバッグとして使える小さめのゆるぎ袋(1760円)、大きめのたるぎ袋(3500円)などが人気という。
 一枚一枚はけを使って色を付けているハンカチ(2200円)はより普段使いできる逸品。「技法を絶やさぬよう時代に合わせた変化も必要」と大川原社長。商品はかがわ物産館「栗林庵」(同市栗林町)や四国ショップ88(同市サンポート)などで扱っている。

(四国新聞・2024/03/24掲載)

大川原染色本舗


所在地 香川県高松市築地町9-21
営業時間 午前9時~午後6時半
定休日 日、祝日、第2土曜
TEL 087-821-5769


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