野生のニホンザル約300匹を餌付けしている香川県小豆郡土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」で、今年最初の赤ちゃんザルが誕生した。母ザルに抱かれてお乳を飲む姿や、時折見せる愛らしい表情が、来園者の視線を引き付けている。園にはおなかの大きな雌ザルが数十匹おり、間もなくベビーラッシュを迎えそうだ。


母ザルに抱かれて安心した表情を見せる今年初めての赤ちゃんザル=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国

母ザルに抱かれて安心した表情を見せる今年初めての赤ちゃんザル=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国


 同園のサルは「団十郎」をボスとするA群(約200匹)と、「トラ」が率いるB群(約100匹)の2グループがある。今年初めての赤ちゃんザルは15日、A群の雌ザル(推定年齢17歳、人間では50歳程度)が出産した。
 同園によると赤ちゃんザルは雌で、体長約20センチ、体重は500グラム程度。母ザルの胸にしがみつき、お乳を飲んだり、くりっとした目で周囲をうかがったり、気持ちよさそうに眠ったりしている。友人と2人で訪れた大阪府高槻市の大学生、桑田梨緒さん(20)は「目を閉じていても母親の胸で安心した表情なのが分かる。本当に愛くるしい」と笑顔で話していた。
 同園では、5月末までの出産シーズン中に30匹前後が誕生すると見通している。飼育員の加治優希さん(26)は「赤ちゃんザルのかわいらしい表情や母ザルが一生懸命子育てする姿をゆっくりと見ていってほしい」としている。

(四国新聞・2024/03/27掲載)


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