香川県文化功労者で高松市のフルート奏者都村慶子(71)の門下生が一堂に会するコンサートが5月5日、サンポートホール高松第2小ホールで開かれる。都村の2023年度地域文化功労者文部科学大臣表彰受賞を記念した公演。第一線で活躍する若手らと都村の息の合った音色を届ける。


左から都村慶子、中村優花、大久保成美、浜崎麻里子、細川愛梨(C)Shigeto Imura


 都村は演奏活動の傍ら長年、香川フルート友の会会長を務め、後進の指導にも精力的に取り組んでいる。コンサートは、関東を拠点に活動する中村優花=高松市出身=と、名古屋フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者の大久保成美=観音寺市出身=が中心となって企画。県内外で活動する20~30代の門下生18人をはじめ、ピアノ、バスフルート、コントラバス奏者ら7人が出演する。
 注目は全員による「フルート・オーケストラ」の演奏で、ピッコロやバスフルートなど4種類のフルートで編成。グリーグの「ペールギュント第1組曲」などをきらびやかに奏でる。また、東京交響楽団の浜崎麻里子=高松市出身=と芸大フィルハーモニア管弦楽団の細川愛梨=善通寺市出身=、大久保、中村の4人と都村による五重奏も聴きどころ。
 指揮は坂出高校音楽科教諭の田所博。司会はフリーアナウンサーの佐竹明咲美。中村は「聞きなじみのあるクラシックがメイン。ぜひ足を運んでフルートの温かな響きを堪能して」と来場を呼びかけている。
 午後2時開演。入場料は一般3千円(前売り2500円)ほか。問い合わせは都村慶子門下生の会事務局、メール〈tsumuragumi.flute@gmail.com〉。

(四国新聞・2024/04/25掲載)



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