旅行大手のJTBは2日、高松市中央卸売市場(香川県高松市瀬戸内町)内に観光交流拠点「SICS(シックス)サステナブルラウンジ」をオープンする。市場という立地を生かし、廃棄されてしまう未利用魚や規格外の野菜を活用した飲食店「クセモノズ」と、地域と観光客をつなぐ交流スペースを運営。市場のにぎわいづくりに貢献する。


観光交流拠点のオープンを祝う関係者=香川県高松市瀬戸内町、市中央卸売市場

観光交流拠点のオープンを祝う関係者=香川県高松市瀬戸内町、市中央卸売市場


 同卸売市場の活性化に向けた市と同社との包括連携協定の一環。市の補助金は入らず、同社の単独出資で、店舗のプロデュースなどをデザイン会社の「人生は上々だ」、飲食店の運営をナイスタウン(いずれも同市)が手がける。
 クセモノズは、魚介のアラから取っただしを使ったたこ焼きのほか、ハモやボラ、エイなどこれまであまり活用されていなかった魚や規格外の野菜を生かした総菜を提供。食品ロスの削減につなげる。交流スペースでは、サステナビリティー(持続可能性)を身近に感じられるイベントやワークショップなどを開く。
 1日はオープニングレセプションが開かれ、同市の大西市長のほかJTBの山田仁二常務執行役員ら関係者が出席。山田常務執行役員は「市場を活性化させ、人流の創造に貢献していきたい」とあいさつした。


SICSサステナブルラウンジ



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