香川県丸亀市綾歌町のニューレオマワールドで6日、施設内に昨年オープンしたバラ園「レオマベルばらガーデン」の1周年記念イベントが開かれた。同ガーデンを監修した不朽の名作漫画「ベルサイユのばら」の作者で、オペラ歌手の池田理代子さんが来園。美声を響かせたほか、トークショーも行われ、訪れた人たちは“ベルばら”の世界を堪能した。


キャラクターの名前が付いた品種のバラが植栽されている「ベルばらガーデン」。1週間ほどで見頃を迎えるという=香川県丸亀市綾歌町、ニューレオマワールド

キャラクターの名前が付いた品種のバラが植栽されている「ベルばらガーデン」。1週間ほどで見頃を迎えるという=香川県丸亀市綾歌町、ニューレオマワールド


 同ガーデンは昨年、施設のオリエンタルトリップに整備。ベルサイユ宮殿の庭をモチーフにした花壇を設け、ローズピンクの「王妃アントワネット」や気品を漂わせる紫色の花を咲かせる「フェルゼン伯爵」など、品種名に漫画の登場人物名が付けられたバラを植栽している。
 イベントでは、池田さんの夫で丸亀市出身のオペラ歌手・村田孝高さんも共演。約150人が詰めかけた中、宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」の楽曲など11曲を披露。先月亡くなったブライダルデザインの第一人者、桂由美さんをしのんで「千の風になって」も歌い、親交が深かった2人が目に涙を浮かべる場面もあった。トークショーでは、仕事にまつわる裏話や世界各地の公演でのトラブルなどを紹介した。


歌声で来場者を魅了する池田さん(左)と村田さん

歌声で来場者を魅了する池田さん(左)と村田さん


 池田さんは「50年がたってもベルサイユのばらを愛してくれる方がいらっしゃり、本当にうれしい。ぜひ来園してバラを楽しんでほしい」と話し、村田さんは「晴れの日もいいが、雨の時にはバラは香りが立つ。いろいろ楽しめるのが花の良さ」とアピールした。
 2人の歌声を聴くために高松市から訪れた吉井恵子さん(67)は「ベルばらは私の青春。池田さんの生の歌声は特別素晴らしかった」と感激していた。
 同園では6月16日まで約400種、10万本のバラを楽しめる「春の大バラまつり」を開催中。現在は一~三分咲きで、1週間ほどで見頃を迎えるという。

(四国新聞・2024/05/07掲載)


レオマリゾート・NEWレオマワールド



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