梅雨空彩るアジサイ通り 坂出・番の州公園
梅雨の時季に豊かな彩りを与えるアジサイが、香川県坂出市の番の州公園で見頃を迎えた。青や白、紫と、色鮮やかな愛らしい花が、来園者の目を楽しませている。
同園では2014年からアジサイの栽培をスタートした。噴水広場周辺約400平方メートルの敷地に加え、22年には運動広場西側の通路に沿って約70メートルにわたるアジサイロードを整備。両栽培地合わせて約55種750株を植えている。
同園の管理事務所によると、今年は春以降の気温が高く、適度に降雨もあったことから順調に育ち、平年通り5月20日を過ぎたころから開花が始まった。花ぶりや色づきも良好という。
園内では、中心に咲く小さな花を10~16個の装飾花で囲むスミダノハナビや、よく見るドーム型ではなく円すい状に白い花を付けるカシワバアジサイ、赤と青の装飾花に白い縁取りがあるコンペイトウなど、それぞれ違った特徴を持つ品種が次々と開花している。
同事務所は6月いっぱい見頃が続くとしており、「アジサイは傾斜地に咲くことが多いが、ここでは平たんな場所でゆったりと見られる。さまざまな花が色づく様子を見に来てほしい」と呼びかけている。
(四国新聞・2024/06/04掲載)