ゾウ「パトラ」来園36年 大好物のフルーツで祝福 しろとり動物園でイベント
香川県東かがわ市松原のしろとり動物園で2日、アフリカゾウ「パトラ」の来園36年を記念したイベント「パトLOVE2024」が開かれた。リンゴやモモ、スイカなどフルーツの盛り合わせをプレゼントしたほか、多くの来園者が近くからおやつをあげたり、クイズ大会に参加したりして祝福した。
同園によると、パトラは雌のアフリカゾウで、1989年6月2日にアフリカから来園。当時の近隣園児らから名前を募集し、古代エジプトの女王「クレオパトラ」にちなんで命名された。現在は体長約4メートル、体高約2・5メートル、体重約4トンで推定40歳とされている。
来園記念日は同園トップクラスの人気を誇るパトラへの感謝と長生きを願って2022年に設定。今年はフルーツが大好物のパトラに、リンゴやモモ、スイカなどを「パトラ」の文字に並べて贈った。多くの来園者に見守られる中、パトラは器用に鼻でつかみ、次々と口に運んでいった。
15組限定でおやつをあげるイベントもあり、親子連れらはおりの近くから、ニンジンやキュウリ、バナナをパトラにプレゼント。家族4人で来園した徳島県阿南市の小学2年岩崎晴大さん(7)は「バナナを食べているところがかわいかった」、妹で小学1年の咲笑さん(6)は「近くで見ると大きくてすごかった」と大喜びだった。
この日は、パトラに関するクイズ大会もあり、参加者は同園のアイドルの習性に理解を深めた。パトラの飼育を担当する杉原康太さん(30)は「(パトラは)開園当初から園内の中央でいつもお客さまを迎えてくれている人気者。これからも多くの人に親しんでいただけたら」と話した。
6月末まで、パトラの来園から現在までの様子を写真で紹介する企画展示を実施しているほか、メッセージを展示するボードも設置している。
(四国新聞・2024/06/03掲載)