かがわの老舗 レトロを歩く=喫茶ステーション(香川県東かがわ市)1969(昭和44)年創業 定番サンド 卵は熱々
JR高徳線の三本松駅から徒歩10秒。店名はずばり「喫茶ステーション」で、駅前を行き交う人たちを長年にわたり見守ってきた。
建物の西側は白壁の純洋館風、南側の入り口周辺は赤茶色のタイルが貼られ、奥側は瓦ぶきの和風家屋。1928(昭和3)年、三本松駅の開業とほぼ同時に建てられたものだという。
完成当初は運送会社の事業所として使われていたそうだが、その後、金融機関の事務所を経て、69(昭和44)年に喫茶店としてオープン。喫茶店を計画した近藤和佐子さん(103)は、数年前まで現役で働いていたというから驚きだ。
現在は近藤さんの息子の妻、多寿美(たずみ)さん(73)が厨房(ちゅうぼう)に立つ。定番のミックスサンド(580円)は熱々の卵が特長。車社会の進展で、駅前に昔のようなにぎわいはないが、コーヒーを飲みながら地域の移り変わりに思いを寄せてみては。
(四国新聞・2024/06/09掲載)
喫茶ステーション
所在地 | 香川県東かがわ市三本松1152-6 |
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営業時間 | 午前8時半~午後5時 |
定休日 | 日曜、祝日 |
TEL | 0879-25-0014 |