香川県高松市のサンポート高松で開かれている「SETOUCHI SUMMER NIGHT FESTIVAL 2019」が最後の週末を迎えた。3日も大勢の来場者で大盛況。瀬戸内海に沈む夕日をバックに、本格派の音楽や幻想的なパフォーマンスを楽しみ、こだわりの料理に舌鼓を打った。夏の海辺を彩ってきた16日間の祭典は4日にいよいよフィナーレを迎える。



 日中の熱気が残る夕刻前から、会場には続々と家族連れや若者らが詰め掛け、15店ほど軒を連ねた食のブースで求めたオリーブ牛のステーキや県産野菜たっぷりのカレーライスなどのグルメを満喫しながら、ステージの開始を待った。

 この日はギター、バイオリン、ピアノの3人で構成する「Bossa Fantasia」のライブで幕開け。高松に初寄港した米国のクルーズ船「MAASDAM(マースダム)」の出航時刻にも重なり、港内にロマンチックな風景が広がる中、来場者は心地よいボサノバのリズムと穏やかな潮風に身を委ねた。

 連日会場を沸かせるフランスのエンターテインメント集団「カンパニー・デ・キダム」は、新作の「Love Songs of TOTEMS」を披露。来場者とも触れ合いながら、巨大なバルーン人形をゆらりゆらりと動かせ、幻想的な世界観を表現した。

 「新次元のバルーンパフォーマンス」が好評なSyanさんはこれまでとはひと味違った和装で登場。松の木をバックに風船で軽快に獅子頭などを作り上げると、幾重にも囲んだ観衆から大喝采を浴びた。

 毎年通っているという高松市古新町の会社員細川友恵さん(22)は「おしゃれで大好きなイベント。穏やかで住みやすい香川の雰囲気がよく出ているのでは」と話し、ひとときの夕涼みを堪能していた。

 4日もイベントの時間は午後5~9時。観覧無料。


SETOUCHI SUMMER NIGHT FESTIVAL 公式HP


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