合同会社コトヒラクラスカ(香川県仲多度津郡琴平町、漆原康博代表)は、中長期滞在者をターゲットにした宿泊施設「ホステル コトヒラクラスカ」を同町で開業した。施設名には「琴平で、暮らすか」の意味を込めており、移住定住の足がかり的存在を目指す。


中長期滞在者をターゲットにしたコトヒラクラスカ=琴平町

中長期滞在者をターゲットにしたコトヒラクラスカ=琴平町


 約10年前に廃業していた旧旅館を大規模改修し、6日にオープン。改修費の一部には、新型コロナウイルス禍に伴う観光庁の補助事業「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」を利用した。町内では、同事業を活用した中長期滞在型宿泊施設が相次いで開業しており、3施設目。
 コトヒラクラスカは表参道沿いに位置し、地上3階、地下1階建て、延べ床面積455平方メートル。風呂・トイレなしの部屋を含め全14部屋。共有のシャワーやトイレ、キッチン、フリースペースを設け、中長期滞在に対応する。宿泊料金は素泊まりで1泊5500円からで、長期の場合は割引もある。
 滞在中にはフリースペースなどで地元住民と交流できる機会を設けるほか、移住希望者の相談などにも対応する。町観光協会長でもある漆原代表は「琴平は観光だけでなく、住みやすい町。榎井地区や象郷地区も回ってもらい、移住のきっかけがつくれたら」と期待している。
 予約・宿泊開始は今月下旬から。問い合わせはメール〈kotohiracurasca@ca.pikara.ne.jp〉。

(四国新聞・2024/06/12掲載)


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