香川県高松市牟礼町の四国霊場85番札所・八栗寺(新見竜玄住職)で、ボダイジュの花が見頃を迎えている。境内を彩る淡黄色のかれんな花とほのかな甘い香りが、参拝者らを楽しませている。見頃は20日ごろまで。


境内を彩るボダイジュの花=高松市牟礼町、八栗寺

境内を彩るボダイジュの花=高松市牟礼町、八栗寺


 ボダイジュはシナノキ科の落葉高木。同寺の木は樹齢約50年、高さ約10メートルで、毎年6月中旬に無数の小さな花が房状に垂れ下がり、芳香を漂わせている。
 同寺によると、今年は10日から咲き始め、現在六分咲き。訪れた参拝者らは足を止め、写真に収めたり香りを楽しんだりして、思い思いに花の魅力を堪能している。
 15日には弘法大師空海の誕生を祝う「菩提樹(ぼだいじゅ)祭り」があり、大師堂前に祭った稚児像に甘茶をかけて遺徳をしのぶほか、写経会(事前申込者対象)を催す。集まった写経奉納料は、能登半島地震の復興支援のために全額寄付する。

(四国新聞・2024/06/15掲載)



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