かがわの老舗　レトロを歩く＝吉田ベーカリー（香川県坂出市元町）　１９２３（大正１２）年創業　昔ながらのパン　ファン多く

　1923（大正12）年、カナダや米国で修業した初代が店を開き、昨年100周年を迎えた。坂出市内の高校の購買や保育園などの給食向けにも販売されており、この店のパンで育ったという市民も多いはず。

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　店内には、揚げパンやあんパンなど昔ながらのパンがずらり。揚げパン（172円）は自家製のあんこ入りで、生地はふんわり。40年以上使っているという機械で揚げるケーキドーナツ（6個入り432円）もファンが多い。
　「うちのパンは素朴。でもそれがおいしい」と話すのは、客から「お母さん」と呼ばれ親しまれている吉田英子さん（76）。店内を見渡すと、キューピー人形をかたどった古い看板が目に付く。創業当時から大切に受け継がれてきたもので、火災の時にも難を逃れたとか。吉田さんとの“二枚看板”で、きょうも温かく客を迎えている。

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（四国新聞・2024/06/16掲載）

吉田ベーカリー

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