自然からインスピレーションを得て湧き上がる思いを表現する香川県高松市の画家・松山真理の個展「光の行方」が、同市北浜町のマルテギャラリーで開かれている。「移ろう光」をテーマに、森の中の木漏れ日や水面のきらめきなどを描いた作品が並び、心安らぐ空間が広がっている。7日まで。


「移ろう光」をテーマにした作品を紹介する松山=高松市北浜町、マルテギャラリー

「移ろう光」をテーマにした作品を紹介する松山=高松市北浜町、マルテギャラリー


 松山は東京学芸大大学院を修了後、県内外で個展やグループ展に出品。音楽の生演奏に合わせて即興で絵を描くライブペイントにも取り組み、純粋な創作の喜びを伝えている。
 今展では市内にある森の中で実際にスケッチし、イメージを膨らませたというアクリル画24点を展示販売。このうち、生い茂る木々の背後に海を描いた「true」は、さまざまな濃淡の白を重ねることで奥行きを出し、瞬間的に強く輝いた水面のきらめきを表現している。
 また、温かな日が差す森の中を表した「sunny」は風に揺らぐ光を色彩豊かに仕上げており、自然への慈愛が五感を通して伝わってきそうだ。松山は「鑑賞を通して、自分の心の中にある光を見つける機会になれば」と来場を呼びかけている。
 入場無料。問い合わせは松山、メール〈mari.matsuyama7@gmail.com〉。

(四国新聞・2024/07/04掲載)



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