「香川二期会合唱団」(堀田典明団長)の第56回定期演奏会が7日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。中島みゆきらのメッセージ性の強い名曲に思いをのせ、希望あふれる混声合唱を届ける。


香川二期会合唱団の昨年の定期演奏会

香川二期会合唱団の昨年の定期演奏会


 同合唱団は声楽研究団体「香川二期会」の姉妹組織として1960年に設立。現在は県内の30~70代の男女37人が在籍している。
 プログラムは3部構成で、イギリスの現代作曲家ジョン・ラターの宗教合唱曲で幕開け。ラターが東日本大震災の被災者のために書き下ろした「A Flower Remembered(永遠の花)」も披露する。第2部では、中島の「時代」「宙船(そらふね)」など気骨が感じられる5曲(編曲・信長貴富)を取り上げ、自然災害や感染症に翻弄(ほんろう)されながらも力強く生きる人々の姿を映し出す。
 最後は「寺山修司の詩による6つのうた『思い出すために』(作詩・寺山、作曲・信長)を歌い、詩人や劇作家などとして前衛的な取り組みを続けた寺山の世界観を表現する。堀田団長は「人生の苦難や運命を乗り越えようとする強い思いを歌に託したい」と来場を呼びかけている。
 指揮は同団常任指揮者で県合唱連盟理事の山本啓之。ピアノは上枝景子。
 午後2時開演。入場料は一般千円ほか。問い合わせは香川二期会合唱団事務局、電話090-1175-5792。

(四国新聞・2024/07/04掲載)


レクザムホール



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