梅雨空を吹き飛ばせ! 津田の松原で海開き 児童が初泳ぎ
白砂青松で知られる香川県内有数の海水浴場「津田の松原海水浴場」(さぬき市津田町)で12日、海開きがあった。小雨の降るどんよりした梅雨空を吹き飛ばすように、地元の小学生たちが一斉に海に駆け込み、本格的な夏の到来を待ちわびながら初泳ぎを満喫した。
初泳ぎでは津田小の5、6年生約50人が元気いっぱいに海に駆け込み、豪快な水しぶきが上がった。児童たちは海に入ると沖まで泳いだり、波打ち際で水をかけ合ったりして、思い思いに地元が誇る海の気持ちよさを味わった。
6年の長町紘希さん(11)は「最初は寒かったけど海がきれいで楽しかった。みんなに親しまれている海水浴場なので、この夏も多くの人に来てもらいたい」と笑顔で話した。
初泳ぎ前には、松原内の津田石清水神社(本沢裕淑宮司)御旅所で神事を執り行い、大山茂樹市長ら関係者約30人が出席。本沢宮司が祝詞を奏上、参列者が玉串をささげるなどして、海水浴客の安全を祈願した。
同海水浴場は8月下旬までがシーズン。今年は同海水浴場も区域に含まれる瀬戸内海国立公園の指定90周年に当たり、8月17日午後8時から(荒天の場合は翌日に延期)約3千発の花火が夜空を彩る記念花火大会が開かれる。
市観光協会によると、昨年の同海水浴場の人出は約4万7千人で、今年は約6万人を見込んでいる。
(四国新聞・2024/07/13掲載)