高松市を拠点に活動する瀬戸フィルハーモニー交響楽団の第41回定期演奏会が22日、同市のサンポートホール高松大ホールで開かれる。今回は指揮に同楽団ミュージック・アドバイザーの大友直人、ピアニストに東京芸術大教授の青柳晋を迎え、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」と「交響曲第2番」の美しい旋律を届ける。


瀬戸フィルの過去の公演

瀬戸フィルの過去の公演


 大友は小澤征爾らに指揮を学び、群馬交響楽団の音楽監督などを歴任。現在は琉球交響楽団の音楽監督や京都市立芸大客員教授などを務め、海外オーケストラの公演にもたびたび出演している。


大友直人ⓒRowland Kirishima

大友直人ⓒRowland Kirishima


 青柳は若手演奏家の登竜門、ロン・ティボー国際音楽コンクールなどで数々の入賞歴を持ち、国内外で演奏を重ねている。高松国際ピアノコンクール審査員長も務め、瀬戸フィルとは同コンクールを通じて交流があることから今回の出演が決まった。


青柳晋

青柳晋


 青柳が協演する「パガニーニの主題による狂詩曲」は美しいメロディーと多彩な変奏が特徴。中でも第18変奏は映画やテレビCMで使用されており、幅広い層が楽しめる。続く「交響曲第2番」は楽団初挑戦となる大曲。ロマンチックで感情豊かなラフマニノフ音楽の傑作とされ、大友が熟練のタクトでまとめ上げる。
 同楽団は「大友アドバイザーとの新たな挑戦をぜひ聴いてほしい」と来場を呼びかけている。
 午後2時開演。入場料はS席4千円ほか。問い合わせは瀬戸フィルハーモニー交響楽団、電話087-822-5540。

(四国新聞・2024/09/19掲載)


公益社団法人瀬戸フィルハーモニー交響楽団


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